ヤエズイセン(八重水仙)
ヤエザキニホンズイセン(八重咲き日本水仙)
分類 : ヒガンバナ科スイセン属 多年草
学名 : Narcissus tazetta var.plenus
原産地 : 地中海沿岸
特徴 : 前回投稿したニホンズイセンとほぼ同じですが
副花冠とオシベが花弁化し、八重咲き種になったもの。
ニホンズイセン同様、上品な芳香があり
野生化しているものも多く見られます。
名前の由来 : 八重のスイセン(水仙)ということから。
ニホンズイセンとは、原産地は外国ですが
古くに日本に渡来し、帰化植物として親しまれてきたから。
メモ=学名のナルキッサス=narcissus は
ギリシア神話に登場する美少年ナルキッソスの名前に因んでいます。
神話に登場するナルキッソスは、湖面に映った自分の姿に恋焦がれ
ついにはやせ衰えて命を失ってしまいます。
その跡にひっそりと咲いた花がこのスイセンだったという話があります。
また、下向きに首をかしげるようにして花を咲かせる様子を
水面を覗き込むナルキッソスに見立てたという話もあり
ナルシストの語源はこの美少年の名前が語源になっているそうです。
※データなどは2017年1月投稿記事に加筆修正しました。
Posted on 2022/02/26 Sat. 10:00 [edit]
ニホンズイセン(日本水仙)
セッチュウカ(雪中花)
フサザキズイセン(房咲水仙)
分類 : ヒガンバナ科スイセン属 多年草
学名 : Narcissus tazetta var.chinensis
原産地 : 地中海沿岸
特徴 : 古い時代に中国を経由して日本に渡来したものといわれています。
関東地方以西~四国・九州で野草化しています。
葉は晩秋から伸びだし、長さ20~40cm、幅1~2cmの線形で
表面は白粉を帯びています。
葉の中心部から高さ20~40cmの花茎を伸ばし
その先に5~8個、上品な芳香のある花を横向きに咲かせます。
花径は3~4cmで、中心部に1cmほどの盃(さかずき)形の黄色い副花冠があります。
花期は長く、12月頃からぽつぽつと咲き始め、4月頃まで咲き続けます。
実はできず、地下茎に子球ができて殖えます。
名前の由来 : 古代中国では水辺に生える植物のことを「水の仙人」といい
「水の仙人」から「水仙」というようになったそうです。
「スイセン」は漢名の音読み。
メモ=学名のナルキッソスは、ギリシャ神話の美少年の名前。
泉に映った自分の姿に恋して死に
その後にこの花が咲いたという話にちなんで付けられたそうです。
また、タゼッタとは「小さいコーヒー茶碗」のことで、副花冠(黄色の部分)の形から。
※データは2017年1月投稿記事に加筆修正しました。
Posted on 2022/02/24 Thu. 10:00 [edit]
オカヨシガモ(丘葭鴨)♂
分類 : カモ目カモ科 冬鳥
分布 : 北海道~四国・九州
生息地 : 湖沼 池 河川 干潟など
体長(全長) : 約50cm マガモより一回り小さい
特徴 : カモ類では珍しく、オスも地味な色合いをしていて
繁殖期のオスは頭部が灰褐色で、体は灰色味が強く、胸に三日月形の黒斑があり
腰と下尾筒といわれる部分の黒色がオス識別のポイントだそうです。
メスは全身が褐色で黒褐色の波状斑があります。
オスの嘴は(くちばし)黒色で、メスも黒いけど周囲がオレンジ色。
オス、メスともに翼の一部の翼鏡(よくきょう)と呼ばれる部分が白色。
大抵はカモの群れに紛れ込んでいて
(当地の溜池ではハシビロガモの群れに数羽入っています)
個体数は多くなく、マガモの100分の1程度の割合だそうです。
名前の由来 : 葭原などの湿地を好むヨシガモに比べ
より陸地(丘)に近い場所で営巣するからといわれています。
メモ=オスは地味な色合いでも、いぶし銀の魅力があるカモということです。
・翼鏡(よくきょう)とは
カモ類の翼で、特別に光沢のある色彩をしている部分。
次列風切り羽にあるものだそうです。
・次列風切り羽とは、羽を広げた時に外側の2列目に並んでいる羽。
※1.データなどは2019年3月投稿記事に加筆修正しました。
2.記事中の太字メスをクリックすると別窓でメスの画像が開きます。
Posted on 2022/02/22 Tue. 10:00 [edit]
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3年前の2019年に、自宅近くの溜池でオカヨシガモ1羽が越冬しているのを見つけました。
この年からここの溜池にハシビロガモに混じりオカヨシガモ数羽が入るようになり
今季もオス、メス合わせて5~6羽が越冬しています。
今日は♀だけのオカヨシガモ(丘葭鴨)です。
♂のオカヨシガモは、データなどと一緒に次回に投稿します。
Posted on 2022/02/20 Sun. 10:00 [edit]
ソシンロウバイ(素芯蝋梅)
↑ 2葉 ↓ 2葉の花は別の庭に咲いていたもので
↑ 2葉は1月下旬撮影 ↓ 2葉は2月中旬撮影
分類 : ロウバイ科ロウバイ属 落葉低木
特徴 : 樹高2~4m。
葉は長さ15cmほどの卵形又は卵状楕円形で、先は尖ります。
葉が出る前に芳香のある淡黄色で蝋質の花を下向き又は横向きに咲かせます。
花径はロウバイよりやや大きく2~3cm。
花の中心部が暗赤紫色をしたロウバイ(蝋梅)の園芸品種といわれています。
ロウバイとの違いは、花の中心部に暗赤紫色が入らず
透き通るような黄色一色で、これが「素心」の理由となっていますが
中心部に薄い紫褐色が入る品種もあります。
名前の由来 : ロウバイとは花弁が蝋(ろう)細工のようでウメに似た花を咲かせるからという説や
臘月(ろうげつ=陰暦12月)に咲くウメに似た花からという説もあります。
園芸界で使われるときの「素心(そしん)」は、他の色が混じらない状態をいうそうです。
メモ=庭などで栽培されているのを見ていると
花色の濃いもの、薄いもの、花弁の細長いもの、丸っこいもの
花弁が平開するもの、半開きするものなどがあり
また、開花が早いもの、遅いものもあります。
図鑑には花の中心部に暗赤紫色の輪が入ったものをマンゲツロウバイ(満月蝋梅)
花径が大きいものをトウロウバイ(唐蝋梅)というそうですが
素人ではその見分けはつきません。
※データなどは2019年2月投稿記事に加筆修正しました。
Posted on 2022/02/18 Fri. 10:00 [edit]
オオバン(大鷭)
分類 : ツル目クイナ科
主に関東地方以北で繁殖し、東北地方~北海道で夏鳥
東北地方南部~南西諸島で留鳥又は冬鳥
分布 : 日本全土
生息地 : 湖沼 池 河川 ハス田 など
体長(全長) : 約39cm (額と嘴の赤いバンは約32cm)
特徴 : 頭部は黒色、体は灰黒色。
額(ひたい=額板)と嘴(くちばし)が白く、眼の色(虹彩)が赤いクイナの仲間。
バンとは違い、足には木の葉状の水かき(弁足)があり
クイナの仲間では一番泳ぎが上手いそうです。
水面で倒立したり、ジャンプして潜ったりして
水草の葉や根、種子の他、昆虫類や甲殻類などを食べる。
バンが尾をあげて泳ぐのに対し、尾を下げて泳ぎ、キョンキョンと甲高い声で鳴きます。
名前の由来 : バン(鷭)より体が大きいことから。
メモ=オオバンがここの溜池で見られるようになったのは2019年からです。
初めの年はは2羽でしたが、今季は4~5羽越冬しています。
手元の古い図鑑では数が少ない鳥として記載されていますが
数年前から当地周辺では渡来数が殖え、農作物を食い荒らす嫌われものになっています。
※データなどは2019年1月投稿記事に加筆修正しました。
Posted on 2022/02/16 Wed. 10:00 [edit]
ヒドリガモ(緋鳥鴨)2/2
カモの仲間は生活様式によって淡水ガモと海水ガモに分けられることがあります。
淡水ガモ又は水面採餌性カモと呼ばれるカモは
主に川や池などで生活するカモで、水面にある餌を嘴(くちばし)で掬(すくい)い取ったり
浅い水底に生えている水生植物を首を突っ込んで採ったり
陸上を歩いて餌を採るカモ達です。
淡水カモと海水カモは体形も異なっていて
淡水カモは胴長で、脚は体のほぼ中心にあり、歩くのに都合がいいようにできているそうで
ヒドリガモの他、カルガモ、マガモ、コガモ、ハシビロガモなどがこの仲間です。
一方、海水カモは潜水採餌カモとも呼ばれ、海上を主な生活の場にしていて
水に潜り、水底の貝や魚、水草を採って餌にするカモ達です。
淡水カモに比べると、体は短く、脚は体の後方についていて、陸上にはほとんど上がらない
ホシハジロ、キンクロハジロ、スズガモ、ウミアイサなどがこの仲間に分類されています。
Posted on 2022/02/14 Mon. 10:00 [edit]